プログラマ的マラソン日記 〜草加マラソン編〜

Perlプログラマのwakutsuと申します。

『プログラマには体力が必要だ!!』

ということで日々カラダを鍛えておりまして、
そんな折り先日行われた「草加ふささらマラソン2010」に参加してきましたのでそのレポートを。

まず草加の町おこしのお手伝いも兼ねまして、草加とは

  • 古くから米どころと言われ、大正時代には埼玉の名産として「草加せんべい」が天皇家に献上された。(らしいです。
  • はなわがアジア1でかい団地があると歌っている「松原団地」があります。(みさと団地だという噂も。
  • 日光街道第2の宿場町として賑わい、かの松尾芭蕉が「おくの細道」へと至ったその起点とも言える今も昔も重要な町である。(のではないかと。

<0km スタート地点>
天候は曇り、気温はやや肌寒い。マラソンには返ってうってつけだ。
ゲストにはシドニー五輪、ベルリンマラソンで大活躍したQちゃんこと高橋尚子選手を迎え、時は午前7時30分。
背中には株式会社DDR8のゼッケンを携え、今僕の草加ふささらマラソン2010がスタートした。

<5kmあたり>
はぁはぁ。
くそぅおかしいな、早くも目が霞んできた。
一晩中デバッグしててもこんな目が霞むことなんて無いってのに今日は一体どういうしたと言うのだ。
完徹3日が響いているのだろうか?

心なしか足も痛い。
この日のためにとバージョンアップした靴と靴下に、恐らく依存関係のトラブルがあったと思われる。

<10km 中間地点>
ハァハァハァハァ。
ば、馬鹿な!?
ここに来て未だ仕様変更だと?
仕様が変更されたところでゴールが延びる訳でもないというのに。
一体あとどれだけかかるのだろう。まさか今までの倍はあるのではなかろうか?

<15kmに差し掛かり>
ゼェゼェゼェゼェ。
ん?何かおかしい。
どうやらお腹に不具合が。
この日のために毎日練習してきた僕のテスト環境においては、何ひとつ問題など発生した事は無かったのだが。。。

<20kmを超えて…>
バタリ、バタリ。
次々と脱落していく、プログランナーたち

はっ!!!
僕は苦しみの中1つの事を悟った。

これはタダの市制50周年の記念イベントのマラソン大会なんかじゃない、
これは遥か古代アテネとペルシャの戦闘において「アテネ軍勝利」の伝令を終え間もなく息を引き取ったと言われる兵士フェイディピデスさながら、
参加する全ての者が自らの命とプライドをかけ「苦しみながらも走りきった」という自分自身への勝利の雄叫びを、ゴールしたまさにその瞬間に誰に恥じる事なく高らかに宣言する事ができるか否か、
という権利を得るための己との戦いである。

<21.0975km ゴール>
終わった。
長く凄惨を極めた僕の戦いは、最後の数十メートルをQちゃんと手を繋いでゴールテープを切るという予想だにしない展開で幕を閉じた。
そして今日という素晴らしい日の思い出は、今これを書いている僕の目の前に立てかけある表彰状を見るたびに、この先何年時が経とうとも、何1つ欠けることなく僕の脳裏に鮮明に蘇ることであろう。