クラウドはまだまだこれから

先日、マイクロソフトがXbox OneとPS4、Windows 10のクロスプラットフォームでの、オンラインゲームのプレイを可能にするとの、発表がありました。
http://www.theverge.com/2016/3/14/11222370/microsoft-xbox-cross-network-play-pc-ps4-gaming

これは、マイクロソフトの新CEOであるサトヤ・ナデラの長期的戦略である、クラウドへの収益構造のシフトに関わってきます。今までの、自社のプラットフォームにユーザーを引き留めるのではなく、他社のプラットフォームに自社製品を積極的に乗せ、そこに繋がるクラウドで収益を上げようという、根本的な戦略の転換です。

HaloがWindows 10で遊べるようになるという話もありますし、高品質のMSのゲームがPS4でも出来る日がもしかしたら来るのでは無いでしょうか。他の例でも、OfficeのiOS版が出たり、開発は中止になりましたが、WindowsにAndroidのエミュレーターを入れる計画もありました(一説では上手く行きすぎて、止めたとか。)マイクロソフトのAWSであるアジュールも確実にユーザーベースを広げています。

ご存じの通りPC市場は右肩下がりです。WindowsのPCでのシェアは9割ですが、デジタルデバイスでは、スマホに圧倒されています。こういった状況での、マイクロソフトのクラウド戦略は非常にスマートだと思います。

個人的な雑感ですが、他の企業もこのクラウド戦略は見習って欲しいところです。特にApple。デバイスは儲かるから売れば良いでしょう。だが、もう現状、OSなんて裸のAndroidとあまり大差は無いです。Appleは自社のサービスに自信があるなら、Androidにも積極的に提供するべきです。Sonyや任天堂も同様です。

今時デバイスやOSに大差なんてありません。ソフトや、蓄積したデータ、そしてそこから生み出される高度なAIを売ることで、販路を拡大していく時代です。いまだにプラットフォームにこだわる企業が多くいる現状、クラウド時代なんて、まだまだ来ていないと感じます。

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